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2006年 6月14日

斜面の上の方の台場にて、いいサイズの♂63mmを捕獲し、
その後迂回して別斜面の目的の台場に向かった。
その台場は長年通い続けている木で、
今まで幾多のオオクワガタを捕ってきたご神木である。
広大な阿古谷の山の中にあってもさまざまな状況からして
ナンバー1と言っても過言ではない。
現にそこでは46mmという♀個体も捕獲しているのだ。

しかし、そのサイズの♀に見合うサイズの♂を未だ捕獲していない。
阿古谷の他の斜面の木では昨年も70mmを捕獲しているが、
この木では60mm半ば程が最大なのだ。
「必ず70mmオーバーが居るはずだ・・・」

今年、この木では70mmに満たない♂は捕らない!
そう覚悟を決めて望んだのだ。


程なくしてご神木に辿り着いた。
しばし様子を伺う、
上部のウロの付近では樹液が出ており、
スズメバチがひっきりなしに飛来して来る。
「今日はいけそうだ・・・」
スズメバチがいなくなったスキをみて一気にウロまで登った。
すると、脇のウロに50mm台の小歯の♂がいるのが目に入った。
しかし、今日の目的はあくまで70mmオーバー。
小物を相手にしていては大物は姿を現わさないだろう、
場荒れしないようにやり過ごし、
しっかりと手で身体を支え持久戦の体制をとった。
すぐにキイロスズメが数匹戻ってきて、せわしなく動いている。
私の目からは60cm程の距離しかないが、
いつもそうだが「自分は木だ・・・」と言い聞かせ
身動きせずに様子を伺う。
スズメバチに存在を悟られるようでは、オオクワガタなど現れようもないのだ。

キイロスズメたちは5分程で飛び立っていくと
15分程でまた戻って来るというパターンをくり返している、
何かを集めては巣に運んでいるのだろう。

ボンッという低い羽音をたてて、時折オオスズメがやってくる。
するとキイロスズメは場所を譲り、端の方で待機している。
時に私の足に止まって待機していたりしたが、
危害を加えられるようなことはなかった。

そんな光景を延々と観察しているとすでに2時間以上が経過していた。

と、急に風が止んだ・・・
スズメバチも見えなくなり、アリなどの小昆虫たちも
一斉に姿を消した。


「!」
ゆっくりとおもむろにウロから現れたのは、
一目で「超えた」とわかる極太の個体だった。


兵庫県川辺郡猪名川町上阿古谷 樹液採集 ♂71mm




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